歯科医師の泊です。
最近、食事中にむせることがある、飲み込みづらいことがある、以前は問題なかったのに診療中にむせることが増えてきた。などという方はいらっしゃいませんか?
今回は摂食嚥下機能障害についてご紹介したいと思います。
「摂食嚥下機能障害」というと、なんだか聞き馴染みがなく難しい感じがしますが、つまりは「飲み込みがうまく出来なくなる」ということです。
食べるには
➀良く噛める歯があること。
➁問題なく飲み込むこと。
が必要になってきます。歯の予防があるように、飲み込みの機能も予防は可能です。
【摂食嚥下障害を疑う症状】(ここ2.3年の間に)
・痩せてきた
・物が飲み込みにくい
・食事中にむせることがある
・お茶を飲むときにむせることがある
・食事中、食後に痰がからんだ感じがする
・のどに食べ物が残る感じがする
・食事に時間がかかる
・硬い物が食べにくい
・口から食べ物がこぼれる
・口の中に食べ物が残ることがある
・食べ物や酸っぱい液が胃からのどに戻ってくる
・胸に食べ物が残ったり、つまった感じがする
・夜、咳で眠れない、目覚めることがある
・声がかすれる(ガラガラ声、かすれ声)
このような症状がある場合は、摂食嚥下障害が疑われます。
嚥下障害の本格的な治療となると専門性を必要としますが、予防や症状の改善は歯科医院でも可能です。
また、ご自身でもできる簡単な嚥下体操などもあります。その一部の口の体操を今回ご紹介します。
【パタカラ体操】
この体操は、発生をして口、舌を動かす体操です。口や舌を動かす筋肉が弱まると、誤嚥を引き起こしてしまいます。
パタカラ体操をして口や舌の動きを鍛えましょう。
「パパパパパ」、「タタタタタ」、「カカカカカ」、「ラララララ」×3セット
「パタカラ」、「パタカラ」、「パタカラ」
:健康運動ひょうご21県民運動参照元
これだけです。
ですが、ただ口に出せば良いというのではありません。
「パ」は口をしっかり閉じて発音。
→口を閉じる筋肉を鍛えることで口の中のものをこぼさない。
「タ」は舌を上アゴにしっかりつけて発音。
→舌の筋肉を鍛えることで食べ物を押し潰したり飲み込んだりできます。
「カ」はのどの奥に力を入れて発音。
→のどの奥に力を入れて一瞬息を止めることで飲み込みます。のどを閉じることで誤嚥を防ぎ、食べ物を食道に送り込みます。
「ラ」は舌を丸めて発音。
→舌を丸めて食べ物をのどの奥に運びます。
ハッキリと一文字ずつを意識して声に出すようにしましょう!
食事の前にパタカラ体操をすると、より飲み込みやすくなります。
超高齢社会の現在、ご自身だけでなく、家族の介護をする方も増えてきているかと思います。
むせる、飲み込みにくいなど何かサインがあった時は、いつでもご相談ください!
当院ではご自宅で歯科治療を受けることができる訪問歯科も対応しております。
■■□――――――――――――――――□■■
高田馬場 インプラント治療から
インビザライン(マウスピース矯正)
セラミック治療
訪問診療 まで幅広く対応
厚生労働省認可
【かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所】取得
DENTAL TANIZAWA
住所:新宿区西早稲田3-15-3 パラディア西早稲田1F.B1
LINE:@dentaltanizawa
■■□――――――――――――――――□■■
文章作成:歯科医師 泊