根の中の治療は何をしているの?
2020.07.26更新
根管治療は、歯を保存するためにはとても大切な、ビルの基礎工事のような治療です。
今回は歯の中の神経の治療である根管治療についてご説明させていただきます!
【根管治療の原因】
深い虫歯、歯の亀裂、外傷などにより、歯の神経に細菌が感染してしまうと、
・冷たい物や温かい物でしみる
・何もしなくても痛い
・噛むと痛い
などの症状が徐々に出てきます。このような時に根管治療は必要となります。
症状があっても放っておくと神経が弱って死んでしまい痛みが和らぐことがありますが、その場合でも根管治療をしておかないと根の周りに炎症が広がって歯茎が腫れたり、後々強い痛みが出ることがあるので注意が必要です。
【治療方法】
虫歯になってしまった部分を取り除き、歯の神経の入り口まで穴をあけます。そして、神経を除去しながら根管を消毒して綺麗にし、細菌がまた中で繁殖しないように根管の中に詰め物をして「根管治療」はおしまいです。
根管は直径1mm以下ととても細くて硬くなった部分や曲がっている部分も多く、狭いお口の中で直接見ることが難しいため、一回で神経をすべて取り切れないのでしっかり消毒をするには回数がかかる事もあります。
この段階で頑張って通院して頂き、再度細菌が入らないように質の高い被せ物をいれることで、神経がなくなった歯でもながく使うことができますのでご安心ください。
【根管治療を受けている間の注意点】
根管治療を途中で中断してしまい、仮のフタが取れてしまったまま放っておくと、根管の中に細菌が残ったままの状態になり、それが繁殖して再度治療をしても菌を取り除くのが余計に難しくなります。
歯の神経がなくなっても虫歯は進みますが痛みを感じにくいため、最悪の場合は抜歯をしなければならない状態まで気づかないうちに虫歯が進んでしまうこともありますので気をつけましょう!
根管治療は患者様が実際に見ることができない治療のため、患者様からのご質問が多い治療の1つです。
治療に疑問や質問などございましたら、遠慮なく担当の歯科医師にご相談いただければと思います!
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文章作成:院長 谷澤
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